協和キリンは中国をはじめアジアでの販売体制を見直す

協和キリンは1日、中国の医薬品の製造販売会社を香港の企業に売却すると発表した。売却額は7億2000万人民元(約150億円)で、9月末に全株式の譲渡を予定する。主力製品の骨の希少疾患薬「クリースビータ」などの中国での販売は、香港企業が担う体制にし、固定費を削減する。

中国のグループ会社、協和麒麟製薬を、香港の医薬品販売会社「Hong Kong WinHealth Pharma Group(ホンコンウィンヘルスファーマグループ)」に売却する。クリースビータのほか、特許の切れた5品目も同社側が販売する。

10月には中国以外のアジアで販売体制も見直す。タイやシンガポールなどの販売は外部企業に委託する。現地法人は清算する。韓国や台湾では主力製品は自社販売し、特許切れ製品などは委託に切り替える。

同日、抗体技術や造血幹細胞遺伝子治療への研究領域に注力するため、希望退職者を募ると発表した。対象は研究や生産などに関わる30歳以上の社員で、募集人数は特に設定しない。経営資源を骨や血液がんといった重点領域に集中する。

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