イオンは開発に生成AIを活用したおせち料理の予約受け付けも9月に始める

イオンは1日、2025年正月向けおせち料理の予約受け付けを始めた。まず電子商取引(EC)サイトで4品目を取り扱う。9月からは本州地域の総合スーパー(GMS)約360店でも予約を受け付ける。お盆で家族が集まり正月料理への関心も高まることを狙って例年より約1カ月前倒しした。生成人工知能(AI)でつくった商品や節約を意識した値下げ品なども用意し、売上高は前年に比べ2割増を目指す。

EC「イオンショップ」でおせち4品目の予約受け付けを始めた。主力商品はプライベートブランド(PB)の「トップバリュ」から出す「和風三段重『慶(よろこび)』」(1万800円)だ。前年の一番人気の商品だったが、価格は約2000円値下げした。原材料の調達先を集約するなどして、中身の種類や品数は同じにしたという。

イオンは25年の正月向けに人気のおせち料理を値下げした

9月2日からは北海道や九州を除くGMSで、約160品目のおせちの店頭受け付けも始める。「AIと創った未来創造おせち」(1万8144円)は開発担当者が「未来」「彩り」「豪華な」といったキーワードを打ち込み、生成AIが描いた画像を基に作製した。

「カニのつめ」や「アワビ」などの定番品のほか、「チョコレート」や「ようかん」など一般的なおせちではあまり使わない商品も入れる。GMS子会社のイオンリテールによるとおせちの売上高は前年比2割増を狙うという。

イオンは23年もECで2品目だけ試験的に予約を受け付けていた。これが好評だったため、今年は本格的に展開することにした。例年のおせち商戦に比べて、実質的には1カ月程度前倒ししての開始となる。

イオンのPB開発会社、イオントップバリュ(千葉市)の土谷美津子社長は「店頭でも顧客から『お盆の時期におせちの話題になった』という声をもらった。帰省時に親族と一緒におせちを決めたいという需要がある」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。