実証実験では駅前ロータリーと本社工場との間を結び従業員を運ぶ(静岡県磐田市のJR御厨駅)

ヤマハ発動機が本社を置く静岡県磐田市で、自社製の低速小型電気自動車(EV)「グリーンスローモビリティー(グリスロ)」を実証実験している。グリスロをグループ従業員の通勤手段として会社と最寄り駅との間の移動に使ってもらい、その有効性や地域交通などへの影響を検証するという。2日まで実施する。

磐田市の協力を受け7月29日に始めた実証実験では、ヤマハ発最寄りとなる御厨駅の北口ロータリーとヤマハ発本社工場敷地内との間の直線片道約900メートルで計5台を走らせている。午前7時20分〜8時40分と午後4時20分〜6時の出退勤時に、グループ従業員を運ぶ。連日の猛暑もあり、徒歩を諦め風通しの良いグリスロに乗る従業員が目立つ。

グリスロは最高時速20キロ未満の低速領域で窓ガラスがなくても公道を走れる小型のEV。ヤマハ発は電動ゴルフカートのノウハウを生かし2014年から事業として手掛け、全国100地域以上で実証実験に使われ、約60の地域で100台以上の販売実績がある。

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