大塚ホールディングスは1日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比97%増の2400億円になりそうだと発表した。従来予想から100億円引き下げた。医薬品や消費者向け事業が好調だが、新薬候補の開発中止に伴う減損損失が下振れ要因となる。
開発中止を決めたのはアルツハイマー型認知症の関連薬。臨床試験(治験)の結果、想定した効果が得られなかった。
売上高に当たる売上収益は15%増の2兆3150億円を見込む。従来予想から1750億円引き上げた。主力製品の抗精神病薬「レキサルティ」や抗がん剤「ロンサーフ」の売り上げが伸びる。消費者向けではサプリメントの「ネイチャーメイド」などが寄与する見通しだ。
同日、500億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。最大で発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.84%にあたる1000万株を取得する。取得期間は8月2日から12月20日までで、取得した株式は全て消却する。樋口達夫社長兼最高経営責任者(CEO)は「事業成長に応じて追加の株主還元も検討していく」と話した。
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