アップルウオッチでもデータを取れるようにした

遠隔運動指導サービスなどを手掛けるサプリム(東京・港)は7月31日、個人向けに睡眠時無呼吸症候群のリスク計測を始めたと発表した。腕時計型の端末などで睡眠時の呼吸のリズムに関するデータを収集し、リスクを数値化する。これまで法人向けに展開してきたが、需要が見込めるとみて個人にも売り込む。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に何度も呼吸が止まる病気。眠りの質が悪くなり、日中の眠気や体の怠さなどの症状を引き起こす。日本人の6人に1人が潜在患者とされる。

サプリムは医療情報サイト運営のエムスリーとソニーグループの共同出資会社だ。今回のサービス名は「Sleep Doc」で、クリップで腹部に付ける縦6センチメートル、幅2.6センチメートルのソニー製の小型端末か腕時計型端末で呼吸のリズムを読み取る。端末が内蔵するセンサーで微弱な体の動きを検知し、リスクを判定する。専用アプリを配信し、米アップルのアップルウオッチでもデータ収集ができるようにした。

クリップで腹部に付けるソニー製の小型端末などで睡眠時のデータを収集する

利用者が2晩分の睡眠データをサプリムに送ると、同社が分析してリポートを送る。リスクを数値化し、低・中・高の3段階で提示する。患者によく見られる自覚症状が当てはまるかどうかも判定する。睡眠クリニックの紹介や看護師による電話相談のサービスも提供する。

金額は、小型端末か腕時計型端末の貸し出しと1回の分析で7980円。利用者が自前のアップルウオッチを使う場合は2800円となる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。