デルタ航空のエド・バスティアンCEOは世界的な技術障害によって5億ドルの損害を被ったと述べた=AP

【ニューヨーク=弓真名】米デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は31日、米セキュリティー大手クラウドストライクのソフトが原因で起きた世界的なIT(情報技術)障害で遅延と欠航が相次ぎ、損害額が5億ドル(約750億円)にのぼったことを明らかにした。クラウドストライク側には賠償請求する方針を示している。

米CNBCのインタビューで明らかにした。復旧までに要した5日間で5億ドル相当の損失が発生したと発言した。乗客に対する1日あたり数千万ドルの補償金やホテル宿泊代なども含まれるという。損害賠償については「(ほかに)選択肢がない」とコメントした。

デルタ航空は19日早朝に世界各国で発生した大規模システム障害で、5日間にわたって数千便のフライトを欠航した。同社は乗組員の位置を把握する追跡ソフトウエアなどが大きな影響を受けたと説明している。

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