日銀の追加利上げで、変動型の住宅ローンの金利上昇が相次ぐことが予想される。子育てなどにお金がかかる世帯では住宅取得のハードルが高くなる。一方で預金金利が上がるため、受け取れる利息が増える世帯も多そうだ。
住宅ローンの変動金利の引き上げでは、住信SBIネット銀行やソニー銀行といったインターネット銀行が先行している。三菱UFJ銀行など大手各行は3月のマイナス金利解除時には据え置いたが、追加利上げを機に追随する可能性が高い。
その根拠となるのが、優良企業に融資する際の優遇金利を示す短期プライムレート(短プラ)の引き上げだ。短プラは住宅ローンの変動金利を決める指標となっている。三菱UFJは31日、短プラを17年半ぶりに引き上げると発表した。9月2日から0.15%上げて年1.625%とする。
31日には、メガバンク3行が普通預金の金利引き上げを相次いで発表した。いずれも0.02%から0.10%にする。三井住友銀行は8月6日から、三菱UFJとみずほ銀行は9月2日からそれぞれ適用する。
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