エーザイと米バイオジェンはレカネマブの継続投与で進行抑制効果が確認されたと発表した

エーザイと米バイオジェンは31日、共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」を継続投与することで症状の進行を抑える効果があるとの研究結果を発表した。3年間の投与で、病気の自然経過と比較して症状の進行が24%抑制された。

米ペンシルベニア州で開催中のアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)で報告された。認知症の重さを表す指標は、レカネマブを投与した人は18カ月時点で1.21ポイント、投与しなかった人は1.66ポイント悪化した。差は0.45ポイントだった。投与から3年後の差は0.95ポイントに広がった。継続治療で新たな安全性の問題は確認されなかった。

18カ月間レカネマブを投与した後、治療を一時中断した場合の研究結果も報告された。平均2年間中断すると、症状の悪化速度は治療しなかった場合と同等に戻った。

レカネマブは18カ月間の投与で27%進行を抑制する効果が確認され、各国で承認されている。これまで日本のほか、米国、中国、韓国、香港、イスラエルで承認され、日米中では患者への投与が始まっている。

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