ファミリーマートは卵子の凍結保管サービスの割引を福利厚生制度に導入した

ファミリーマートは31日、卵子の凍結保管サービスを通常より安く利用できる福利厚生制度を始めると発表した。再生医療関連事業を手掛けるセルソース(東京・渋谷)と連携する。対象者は本社社員とその家族。毎月5500円かかる卵子の保管料が3割ほど安くなる。

対象者は本社社員とその家族で、配偶者や子供といった2親等以内の親族を含む。対象者はセルソースが提携する医療機関を受診し、カウンセリングや検査を受け卵子を凍結する。検査費や採卵・凍結費用は自己負担だが、年に数万円かかる保管料を割り引く。

卵子の凍結は将来の妊娠に備える選択肢の一つとして注目されている。厚生労働省は2021年度から、がん治療の前に卵子や精子などを凍結保存する「妊孕性(にんようせい)温存療法」の研究促進の補助事業を始めた。東京都も23年度から卵子凍結にかかる費用を助成している。

卵子凍結を支援する企業も増えている。ユニ・チャームは7月に社員が卵子の凍結保管サービスを安く利用できる福利厚生制度を導入した。

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