千葉県はイノシシ肉などを「房総ジビエ」としてPRしてきた(過去のイベントで試作品として販売した商品)

2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故後、千葉県内で捕獲されたイノシシの肉に放射性物質の全頭検査が義務付けられた問題で、千葉県はこのほど勝浦市と大多喜町で捕った個体について検査が不要になったと発表した。

県などはイノシシ肉を「房総ジビエ」としてPRし、観光振興に生かそうとしている。処理加工施設の大きな負担となっていた全頭検査が部分的に解除され、今後の出荷拡大に弾みがつきそうだ。

12年に県内で捕獲されたイノシシの複数の個体から国の基準値を超える放射性物質が検出されたことを受け、国は出荷制限を指示。その後の県が定めた方針で個体の全頭検査をすることで出荷が可能となっていた。

検出される放射性物質は14年以降、県内全域で基準値を下回っているが、今回は2自治体で稼働する処理加工施設の検査実績などを踏まえ全頭検査が部分的解除となった。解除は23日から。県の担当者は「国との協議を加速し県内全域での解除につなげたい」としている。

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