会計処理問題を巡り、あずさ監査法人が辞任していた

電気自動車(EV)の充電事業などを手掛けるENECHANGE(エネチェンジ)は30日、一時会計監査人として監査法人アヴァンティア(東京・千代田)を選任したと発表した。3月に発覚した会計処理問題を巡って監査を担当していたあずさ監査法人が辞任したため、後任の会計監査人を探していた。

一時会計監査人は会計監査人が辞任などで不在になった場合に選任される仮の会計監査人を指す。エネチェンジが30日に開いた株主総会の継続会後の監査役会で選任された。9月3日に開かれる臨時株主総会で正式な会計監査人として選任される予定だ。

アヴァンティアは2008年創業。上場企業やスタートアップの新規株式公開(IPO)の監査などを手掛ける。24年7月1日時点で43社の上場企業の監査を担当している。

エネチェンジのEV充電事業を巡る会計処理問題であずさは経営幹部の会計不正を指摘したものの、外部調査委員会の調査では認められなかった。あずさは「監査の前提となる信頼関係が低下した」として7月29日に会計監査人を正式に辞任した。同社はエネチェンジが20年に上場する前の16年から会計監査人を務めていた。

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