トヨタ自動車本社に掲げられている旗

 トヨタ自動車が30日発表したグループのダイハツ工業と日野自動車を含む2024年上半期(1~6月)の世界販売台数は516万2442台で、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の434万8千台を上回り、5年連続で上半期の世界首位が確実となった。海外販売が好調だった。ただ前年同期比4.7%減で、認証不正による生産停止や中国での価格競争激化などが響いた。

 国内販売は32.0%減の82万3595台。トヨタやダイハツ、豊田自動織機の不正認証が相次いだことや、リコールへの対応で人気車種「プリウス」の生産、出荷が停止したことが影響した。国内全工場の稼働が一時停止したダイハツは61.3%減だった。

 海外販売は欧州や北米の需要が堅調で、3.1%増の433万8847台と過去最高だった。このうち中国では、現地メーカーの安価な電気自動車(EV)などとの競争が続き、高級ブランド「レクサス」を含むトヨタ単体で10.8%減だった。

 世界販売の内訳は、トヨタ単体で489万2259台、ダイハツが21万910台、日野が5万9273台。

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