ムーディーズは相対的に安定性の高い事業への再投資を評価した(写真は商船三井のLNG燃料自動車輸送船)

格付け会社のムーディーズ・ジャパンは29日、商船三井の格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げたと発表した。変更の理由についてムーディーズは「長期契約で運航する液化天然ガス(LNG)船や不動産など、相対的に安定性の高い事業の拡大に向けた再投資や、エネルギー効率の高い船舶の購入に重点を置いている」などと説明した。

海運大手3社が共同出資するコンテナ船会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」は3月、2024年度(25年3月期)から26年度に株主へ30億ドル(約4600億円)規模の特別配当を計画していると公表した。ムーディーズは「ONEからの配当収入の予測可能性が高まり、キャッシュフローの予見確度も向上する」と評価した。

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