自分より若い同僚とどう接するかは、ビジネスパーソンにとって大きな課題の一つです。度を超えて叱りつけるのはもとより、背中を見て学べというのも時代遅れ。目線を下げて若手に寄り添うことが求められます。1990年代半ば〜2010年代初めに生まれた「Z世代」を知るために、参考になる記事を選びました。

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上から目線は禁物

精密金属加工のダイヤ精機(東京・大田)の諏訪貴子社長は、2007年から新入社員と交換日記を続けています。社長と毎日直接やりとりすることで、会社を身近に感じてもらえると思ったほか、新人が辞めたいと思うタイミングの一つとされる入社後1カ月の不安解消に効果があると考えたそうです。

諏訪社長は「上から目線の指示を書き込むだけでは、新人との距離は縮まらない。目線を下げて、寄り添う姿勢が大切です」と話しています。

  • ・社長が新人と交換日記 花丸にgood!…離職防止に一役
  • ・ダイヤ精機社長・諏訪貴子氏 社員と同じ目線で話す
  • ・ダイヤ精機社長・諏訪貴子氏 個々の社員に経営感覚を

「背中を見ろ」はもう古い 

Z世代は多感な時期にリーマン・ショックや東日本大震災、そして新型コロナウイルス禍を経験しました。経済の停滞が続いてきた日本の将来への不安もあります。そのため組織に頼るのではなく、自らのスキルや知識を高める意識が強いといいます。

「背中を見て学べ」という態度では何も通じません。様々な価値観を持つZ世代の考え方を理解し、向き合うことが大切です。

「管理職に必要なのはティーチング力ではなく、キャリア意識を持った部下のポテンシャルを最大限に引き出すコーチング力」。このように話す企業幹部もいます。

  • ・「Z世代」の特徴を知ろう 今瀧健登氏
  • ・「背中見ろ」は通じない Z世代社員にキャリア自律支援
  • ・Z世代社員の「育て方改革」 タテ組織のOJTに限界
  • ・働くZ世代「頼れるのは自分」 市場価値向上に貪欲

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