エクセディは22日、2024年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が101億円の赤字(前の期は45億円の黒字)に転落したと発表した。従来予想(90億円の黒字)から一転、赤字になる。電気自動車(EV)の需要が増える中、主力の自動変速機(AT)の販売が振るわず、約322億円の減損損失を計上したことが響いた。

ATはガソリン車に装備する変速装置で、EVには基本的に搭載しない。世界的にEVの普及が進むとATの需要が落ち込むとみられる。24年3月期にAT関連の資産について減損テストを実施し損失を計上することになった。

売上高にあたる売上収益は前の期比8%増の3083億円、営業損益は155億円の赤字(前の期は87億円の黒字)だった。それぞれ、17億円、285億円下方修正した。同社は4月25日に予定する決算発表で、収益改善に向けた取り組みなどを公表するという。

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