富士電機は25日、2025年3月期の連結純利益が前期比7%増の805億円になる見通しだと発表した。従来予想から40億円上方修正した。政策保有株の一部の売却を9月までに進め、24年7〜9月期に特別利益として計上する。

売上高は1%増の1兆1140億円、営業利益は3%増の1090億円と従来予想を据え置いた。海外の電気自動車(EV)需要の減速で半導体部門の売上高は期初計画に比べて下振れする一方、新紙幣流通による特需効果で食品流通部門の上振れ分が相殺する。

通期の想定為替レートは1ドル=140円(4〜6月期は155.88円)と期初予想を据え置いた。4〜9月期決算後にレートを見直すという。

同日発表した4〜6月期の純利益は前年同期比7%減の114億円だった。前年同期に計上した保有株の売却効果の反動減が出た。

売上高は1%増の2363億円、営業利益は18%増の172億円だった。小売店のつり銭機や自動販売機の新紙幣対応に伴う改修業務のほか、プラント向けに提供する自動化システムの販売増などが利益を押し上げた。

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