ロート製薬は25日、体外受精の自動化システムを開発するイスラエルのBAIBYS社に出資したと発表した。出資額は非公表。日本を含むアジア地域で、同社技術を使った不妊治療を独占提供する権利を得る。実用化予定の欧州と米国での販売動向を見ながら、医療機関などに販売する。

BAIBYS社は人工知能(AI)とロボット技術を使い、受精する可能性が高い精子を選んで卵子に自動で注入する技術を開発している。欧州と米国で安全性を評価する試験をしており、欧州では早ければ2025年にも実用化される。体外受精は通常、人が精子の形や動きを見て受精させるものを選ぶ必要があった。

ロートは社内起業の募集から始まった不妊治療の技術開発に取り組んでいた。その過程でBAIBYS社の技術に注目し、出資を決めた。ロートは1992年に日本初の一般用妊娠検査薬を発売した。治療の分野でも事業を広げる。

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