日産自動車はことし4月から先月まで3か月間のグループ全体の決算を発表し、売り上げは2兆9983億円で前の年度の同じ時期より2.8%増えた一方、営業利益は9億円で、99.2%減少しました。

これは、ハイブリッド車の需要が高まるアメリカで、新型車の投入が遅れて販売が減少したことが主な要因で、販売のてこ入れにあたってディーラーへの販売奨励金がかさみ、費用が増えたことも影響しました。

さらに会社は、今年度1年間の世界全体での販売台数の見通しをこれまでの370万台から365万台に引き下げました。

そのうえで、今年度1年間の利益の予想も下方修正し、営業利益は6000億円の予想を5000億円に、最終的な利益は3800億円の予想を3000億円にそれぞれ引き下げ、前の年度の1年間の業績と比べて利益が減少する予想となっています。

オンラインで会見した内田誠社長は「今回の決算は非常に厳しい結果となった。課題に対して明確な対策を打ち、新型車の投入を進めることで業績を回復していく」と述べました。

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