JX金属は2040年までに、精錬する銅のうちのリサイクル原料の比率を50%以上に高める方針を掲げている

JX金属は22日、使い終えた電子機器や電池から銅やレアメタル(希少金属)を回収する新会社を三菱商事と7月までに設立すると発表した。三菱商事の持つ自動車や電子機器メーカーの顧客基盤を生かして回収する。資源の大半を輸入に依存する日本で「都市鉱山」から効率的に資源を生み出す。

新会社のJX金属サーキュラーソリューションズ(東京・港)を設立し、7月の事業開始を見込む。JX金属が80%、三菱商事が20%を出資する。社長と資本金は未定。新会社にはJX金属のリサイクル原料の集荷・再資源化事業の一部などを移管する。同事業の売上高は約1000億円となる。

世界的な脱炭素の流れのなか、導電性の高い銅や電池材料となるレアメタルの需要が増加している。JX金属は2040年までに精錬する銅の50%以上をリサイクル原料とする目標を掲げている。資源を含む廃製品の集荷が課題の一つだった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。