STマイクロは再生エネの電力変換や計測、EV充電に使う半導体で強みをもつ(24日、東京・江東区)

スイスの半導体大手、STマイクロエレクトロニクスは24日、都内で開催された技術展示会「テクノフロンティア」に出展した。再生可能エネルギー関連やファクトリーオートメーション(FA)向けに、同社のマイコンやパワー半導体を用いたシステムを展示した。開催は26日まで。

初日は再生エネや電気自動車(EV)を組み合わせた展示が注目された。STマイクロが得意とする演算用のマイコンと、電圧制御用のパワー半導体を組み合わせる。再生エネの電力変換や発電量の見える化、家庭用蓄電池やEVへの充電がSTマイクロの製品でできることをアピールした。

STマイクロは電力効率が良い炭化ケイ素(SiC)製のパワー半導体で世界首位。米テスラの乗用車に採用され、シェアを伸ばした。モーター制御やセンサーの技術、システムを構築した後の放熱性能にも優れる。

FA向けにモーター制御用の半導体などを展示した(24日、東京・江東区)

ワイヤレス充電の展示では、送電・受電用の半導体や開発環境を宣伝した。ワイヤレス充電は現状スマートフォン向けが中心だが、STマイクロはドローンや家電に使う大電流にも対応する技術開発を進めているという。

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