別荘兼ホテル運営のNOT A HOTEL(ノットアホテル、東京・渋谷)は個人投資家を引受先とする第三者割当増資などで約55億円を調達した。調達資金でシェア別荘の拠点数を増やすほか、海外向けの販売を広げる。2027年3月期までに累計契約高を現状の4倍強となる1000億円超に引き上げる。
一定の知識や経験、資産規模を持つプロの個人投資家に未公開株などを流通できる特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用し、151人から44億円を調達した。個人投資家を株主に巻き込むことで、「開発を含む多方面でシナジーが見込める」(同社)と判断した。これに加えて過去に発行したJ-KISS型新株予約権の行使に伴い、11億円を調達した。
ノットアホテルは20年設立のスタートアップで、不在時にはホテルとして貸し出せるシェア別荘を展開する。これまでに販売した拠点は9カ所で、オーナー数は597人、累計契約高は227億円。調達資金は別荘事業の拡大に向けた運転資金や人件費などに充てるとともに、新領域への展開に取り組む。
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