YKKAP(東京)は23日、国土交通相の認定が必要な「特定防火設備」の玄関ドアに関し、防火性能を高めて試験を通過するため仕様を変更するなど不当な調整をしていたと発表。全国の117棟、計981セットで不正が確認された。報告を受けた国交省は対象となるドアの認定を同日付で取り消した。

 問題のドアはマンションやビル向けに、1996年から2007年に施工。北海道から沖縄県まで広がり、東京都が27棟、大阪府、福岡県、長崎県が各8棟と多かった。順次改修を進める。

 同社は昨年4月、認定された仕様と適合しない製品を、秋田を除く46都道府県の計2105棟で約2万6千セット販売していたと発表した。

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