ウォルトジャパンは事業者向けの新サービスを始める

料理宅配サービス「Wolt」を運営するウォルトジャパン(東京・渋谷)は23日、飲食店などの事業者向けにモバイルオーダーに対応したウェブサイトを作成するサービスを始めると発表した。初期費用や月額利用料はかからず、導入コストが低い。注文の機会を増やすことで配送事業を拡大する。

サービス名は「Woltストアフロント」。飲食から小売りまで幅広い事業者を対象とする。初期費用はかからないが、注文数に応じて一定の手数料がかかる。商品カテゴリーの作成や最低注文金額の設定など、事業者それぞれの需要に合わせて必要な機能をサイトに付けられる。

法人向けの配送サービス「Wolt Drive(ウォルトドライブ)」とも連携させ、サイト作成から配送までをウォルトが担うこともできる。工程ごとに異なる企業に頼む場合と比べ、事業者側はコストの削減が見込めるという。

記者会見するウォルトジャパンのナタリア・ヒザニシヴィリ代表(23日、東京都港区)

ウォルトジャパンのナタリア・ヒザニシヴィリ代表は23日、「Woltストアフロントはそれほど多くのリソースがかからず、その分(事業者側は)自社が伸ばしたいビジネスにフォーカスすることができる」と語った。

フィンランド発のウォルトは2020年に広島でサービスを始め、24都道府県(7月時点)で展開している。飲食店からの料理宅配に加え、日用品や食料品、処方薬など配送する商品を広げている。

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