日立製作所は23日、米ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル(JCI)との空調合弁会社の4割の持ち分を独ボッシュに売却すると発表した。6割を保有するJCIもボッシュに全株を売却する。日本の業務用空調事業は日立の家電子会社に移管する。日立は事業再編で2026年3月期に1250億円の売却益を計上する。
ボッシュに株式を売却するジョンソンコントロールズ日立空調は「白くまくん」のブランドで空調事業を展開している。各国の競争法当局の審査を経て26年4〜6月期をメドに手続き完了を目指す。
空調設備は新興国需要の増加のほか、建設ラッシュが続くデータセンターなど業務用途でも需要が安定している。日立は業務用空調事業はエレベーター事業を手掛ける日立ビルシステムなどとの相乗効果が見込めるとして業務用空調部門は保有し続ける。
合弁会社は日本国内に栃木県栃木市と静岡市に生産拠点を持つ。家庭用エアコンを手掛ける栃木市の工場はボッシュ傘下に移り、業務用エアコンの静岡市の工場は日立の家電子会社、日立グローバルライフソリューションズ傘下となる。
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