東京電力パワーグリッド(PG)は23日、中部電力PGと資材の共同輸送に向けた実証実験を始めたと発表した。東電PGが静岡県に構える資材センターを中継拠点に使い、変圧器の輸送を効率化できるか確かめる。電力業界で物流の相互連携は珍しい。残業規制の強化で運転手が不足する「2024年問題」に対応する。
8月までに計3回の実証を行う。両社は同一メーカーから電柱に取り付ける変圧器を調達しており、輸送時に互いのエリアを通過することも多い。両社の調達品を混載して運び輸送効率を高める。
実証を通じて中継拠点でのオペレーションや混載輸送時の役割分担を整理する。輸送回数の削減や環境負荷の低減につながれば、25年度にも共同輸送を始める計画だ。
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