ニデックは23日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比48%増の1850億円になりそうだと発表した。3期ぶりの最高益を見込んでいた従来予想の1650億円から200億円上方修正した。欧州ステランティスと設立した電気自動車(EV)用駆動装置を生産する合弁企業を4月に子会社化したことによる一時的な利益などが寄与する。

売上高は7%増の2兆5000億円、営業利益は48%増の2400億円と、従来予想をそれぞれ1000億円、100億円上方修正した。いずれも過去最高となる。持ち分法適用会社だったステランティスとの合弁会社の企業価値を見直し、約100億円の差益を計上した。新規事業の生成AI(人工知能)サーバー向けの冷却装置なども貢献する。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は売上高が前年同期比15%増の6481億円、純利益は13%減の560億円だった。

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