タイヤ大手の横浜ゴムは22日、世界3位の米グッドイヤーから鉱山や建設用車両向けのタイヤ事業を9億500万ドル(約1400億円)で買収すると発表した。一般乗用車向けのタイヤは中国系メーカーとの競争が激しくなっており、高い成長性を見込んで産業用の分野を強化する方針だ。

 横浜ゴムは近年、産業用の分野で企業買収を重ねており、2016年にはオランダのメーカーを、23年にはスウェーデンのメーカーを買収した。農業や林業用の市場シェアは世界首位に立つ。今回の買収によって鉱山採掘用の車両や建設機車両に使われる大型タイヤが製品ラインに加わるという。

 同日の会見で山石昌孝会長は「今回の買収によって、OHT(産業用のオフハイウェータイヤ)の市場での地位を確固たるものにできる」と語った。(田中奏子)

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