瓦を撮影してAIで選別する(愛知県阿久比町)

瓦製造大手の鶴弥は、傷などがついた不適合品を人工知能(AI)で選別する検品システムを導入した。検品の人為的なミスを防ぐとともに作業の省人化を進める。

主力拠点である阿久比工場(愛知県阿久比町)の一部の生産ラインに取り入れた。4台のカメラで瓦を撮影し、AIソフトウエアを内蔵したパソコンで判別する。瓦の変形を検知する既存装置とあわせ、不適合品を自動で選別し排出する。

従来は常時1人の検品担当者が瓦を目視で確認していた。導入したAIシステムは自前で改良が可能で、機能を迅速にアップデートできる。当面はAI検査の対象を主力製品に限定し、2025年3月末をめどに他の生産ラインにも導入を目指す。

今後はAIの機械学習を進め、商品化に支障のない製品が不適合にならないよう検査の精度を高める。担当者は「将来は検査データを活用して亀裂の原因を突き止め、品質を向上させたい」としている。

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