記者会見に登壇したセイコーグループの服部真二会長(18日、東京都中央区)

セイコーグループは18日、海外での自社時計ブランドの知名度向上に向けたキャンペーンを始めると発表した。建築家の隈研吾さんら著名芸術家が出演する動画を10月までに制作し、自社の時計や日本文化の魅力を発信する。

「THE GIFT OF TIME」という名称で取り組みを始める。動画には歌手のMISIAさんや文化庁長官で作曲家の都倉俊一さんらも出演する。同日の記者会見に出席したセイコーGの服部真二会長は「今、日本文化には世界から熱い視線が送られている。日本のラグジュアリーの魅力を世界に向けて発信する」と意気込んだ。

「グランドセイコー」をはじめとしたセイコーGの時計ブランドは外国人の間で人気が高まっている。2024年3月期の時計事業の国内売上高に占める外国人の購入比率は1割以上だった。2月にはグランドセイコーの最大級の旗艦店を米ニューヨークに開いた。

今回の取り組みの一環として、セイコーG傘下の宝飾店「和光」本店が入る東京・銀座の「SEIKO HOUSE(セイコーハウス)」の地下を20日に改装開業する。内装に日本ならでは木材や石材を用い、時計に見立てた展示器具も設けた。

【関連記事】

  • ・セイコーGとシチズン最終増益、高単価品増 24年3月期
  • ・グランドセイコー、NYに旗艦店 スイス時計に再逆襲

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。