シャープの社長に就任した沖津雅浩氏が16日、報道陣のインタビューに応じた。赤字が続く液晶ディスプレー事業の縮小や、複合機向けなどで欧米企業の合併・買収(M&A)も進めるとした上で「2028年3月期に(白物家電などの)既存ブランド事業で営業利益率7%を目指す」と意気込んだ。  営業利益率は売上高に占める営業利益の割合。沖津氏はエアコンや洗濯機といった「白物家電」を手がけた生え抜き。家電事業について「技術で売れた時代は終わった。今後は現場に出て、客が望む商品を造る」と言い切り、付加価値の高い商品を開発する姿勢を強調した。  親会社である鴻海精密工業からの技術支援を受けながら、人工知能(AI)や電気自動車(EV)事業にも参入する。26~27年度をめどに始めたい考えだ。  大型液晶パネルを製造する堺ディスプレイプロダクト(堺市)は、今年8月下旬ごろ完全停止する。技術開発は継続し、インド企業への設備供与や技術支援をしたいという。


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