既存店売上高は好調だったが、人件費の負担が増えた

クリエイト・レストランツ・ホールディングス(HD)が12日発表した2024年3〜5月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比14%減の18億円だった。外食需要の回復で居酒屋を中心に既存店売上高が伸びた一方、賃上げや需要回復に合わせて店員を増やしたことで人件費が増えた。

売上高に相当する売上収益は5%増の382億円だった。既存店売上高は6%増えた。付加価値のあるメニューを増やし客単価が上昇した。首都圏を中心に人出が回復したほか、インバウンド(訪日外国人)の客数も前年同期を上回った。居酒屋の「磯丸水産」や商業施設のフードコート内の店舗が好調だった。

営業利益は8%減の27億円だった。メニューの入れ替えやグループで仕入れや物流の集約を進め、食材など原材料費の上昇は抑えたものの人件費の増加を補えなかった。モバイルオーダーや配膳ロボットの導入も進め「人件費は適正な水準」(同社)としている。

25年2月期通期の業績は従来予想を据え置いた。売上収益は前期比5%増の1530億円、純利益は21%増の61億円を見込む。

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