財務省近畿財務局長に7月5日付で就任した関禎一郎氏(52)は12日、大阪市内で記者会見を開き、「重責で身が引き締まる思い。関西経済の発展のために貢献していきたい」と就任への意気込みを語った。

 関氏は、東京都出身。1995年に東京大学法学部を卒業後、大蔵省(現財務省)に入省した。主税局などでの勤務を経て、東京国税局の査察部長などを歴任した。

 会見の冒頭で、学校法人森友学園を巡る財務省の公文書改ざん問題に触れ、「行政文書の改ざんはあってはならないこと。信頼の回復に努めたい」と述べた。

 来年に開幕を控える2025年の大阪・関西万博については「関西経済の発展の起爆剤」との認識を示し、企業や自治体などとの連携に取り組んでいく考えを示した。

 また、関西の経済の先行きに関しては、「人口減少という構造的な厳しい経済環境も控えている」とし、「金融機関にとって、顧客ニーズの多様化に適応して、事業者の課題解決に向けた取り組みを進めていくことで、地域経済の活性化と経営基盤の強化の好循環ができる」と話した。(森下友貴)

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