経団連が集計した2024年の夏のボーナス妥結状況(第1回集計、加重平均)は、前年比4.31%増の98万3112円と比較可能な1981年以降で最高となった。大企業の好業績や物価高を背景とした賃上げ機運の高まりで、賞与も高水準となった。第1回集計の対象は17業種97社で、この時点で夏のボーナスが前年を上回るのは3年連続。

製造業84社の平均は100万1780円と初めて100万円を超えた。業種別では、17業種中14業種が前年比プラス。中でも、自動車は17.38%増の133万8024円と伸びが大きかった。セメント(13.54%増 /76万4841円)、鉄道(11.50%増 / 91万56円)も10%を超えた。一方、化学は6.81%減の83万8850円。電機は2.14%減となったものの、102万6198円と100万円の大台はキープした。

調査対象は従業員500人以上の主要22業種大手244社。第1回目の集計に回答する企業の顔ぶれが年によって異なるため、過年度の一次集計や最終集計結果との単純な比較はできない。最終集計(8月上旬頃公表予定)は1次集計よりも妥結額が低くなる傾向にある。

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