運転台に入り車両ブレーキの動作確認を体験できる

川崎市のふるさと納税返礼品にJR南武線の車両センター見学が加わった。夏休みの親子向けイベントを返礼品に加えたいと市がJR東日本に依頼し実現した。市に5万円を寄付すると、武蔵中原駅から徒歩約10分の鎌倉車両センター中原支所で車両点検を見学、体験できる。ふるさと納税返礼品なので川崎市民は対象外だ。

見学日は8月10日で午前、午後の部に分けて各部4組(1組最大3人)まで受け入れる。小学生と保護者を対象にしており、12日から8月3日までJR東日本のECサイト「JRE MALLふるさと納税」で寄付をする。募集枠が埋まり次第、受け付けを終える。

ブレーキ装置やパンタグラフの点検作業を見学できるほか、運転台に入ってブレーキの動作確認と車両に乗って洗浄装置の通過も体験できる。南武線と水素ハイブリッド車両「HYBARI(ひばり)」を模した車両前面の顔出しパネルも用意し記念撮影できる。

川崎市はふるさと納税による市税流出額(控除額)が2023年度で121億円と大きく、市財政にとって大きな課題だ。少しでも取り返そうと返礼品の拡充に努めている。

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