香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントは12日、クスリのアオキホールディングス(HD)に対し、青木宏憲社長ら3人の解任を求める株主提案を提出したと発表した。オアシスはクスリのアオキHD株の約9.7%を保有する。同社に対し、ストックオプションに関わる損害約72億円の賠償を求める訴訟を起こす方針も示した。

オアシスは、クスリのアオキHDが2019年12月に20年5月期の通期業績予想を下方修正した直後、同社の青木宏憲社長と青木孝憲副社長に不当に安い価格でストックオプションを発行したと主張している。

声明では「下方修正の発表より前にストックオプション発行の準備を始めたとみられ、取引が創業家の青木家の周到な相続対策であったことを示す」と述べた。8月に実施される株主総会で青木社長ら3人の再任に反対票を投じ、解任に賛成票を投じることを要請する。クスリのアオキHDの担当者は「コメントは差し控える」としている。

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