太陽光発電所の開発で最大手のウエストホールディングス(HD)は12日、エネルギー管理サービスのGreenBee(グリーンビー)に出資すると発表した。あらゆるモノがネットにつながるIoTや人工知能(AI)を活用して、余剰電力を適切に販売できるようにするなど産業用の太陽光発電設備を効率的に運用するシステムを共同で開発する。
グリーンビーの発行済み株式の3%を31日に取得する。取得額は4300万円の見通し。
新たに開発するシステムでは過去に同社が手掛けた太陽光発電設備の見積もりや施工実績、ノウハウなどをデータベース化。発電データを30分単位でAIに学習させる。自家消費型の太陽光発電の導入を検討する企業に対して、余剰電力の売電の有無などを含む適切な再生可能エネルギーの活用計画を短時間で提案できるようにする。
提案に先立つ現地調査では屋根面積の実寸を測るためにドローンを導入するほか、建物強度を測るために高性能センサー「LiDAR(ライダー)」を活用する。IoT技術を活用して発電設備の管理業務も省人化し、パネルの劣化具合を把握したり周辺機器の最適な交換時期を予測したりする。
ウエストHDは産業用太陽光発電所の請負事業を収益の柱の一つに位置づけ、2026年8月期の売上高は23年同期比5割増の270億円にする計画を掲げている。
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