11日のニューヨーク株式市場では、半導体やITなどハイテク関連の株価が大きく下落したほか、外国為替市場では日本時間の11日夜、円相場が急速に円高方向に進み、一時、1ドル=157円台前半まで値上がりする場面がありました。
これを受けて東京株式市場では、取り引き開始直後から半導体関連や自動車など輸出関連の銘柄で売り注文が膨らみ、日経平均株価は一時、1000円以上、値下がりしました。
▽日経平均株価、午前の終値は11日の終値より835円10銭安い、4万1388円92銭
▽東証株価指数=トピックスは28.41下がって、2900.76
▽午前の出来高は9億9482万株でした。
市場関係者は「これまでアメリカの株高をけん引してきたハイテク関連の株式で当面の利益を確定しようという動きが強まったことに加えて、アメリカで発表された消費者物価指数の結果からインフレの減速が確認されたことが為替の円高につながり、東京市場にも波及した。外国為替市場では政府・日銀による為替介入の有無をめぐって警戒感が高まっていて、円相場がどの程度の水準で落ち着くかが輸出関連を中心に当面の株価を左右しそうだ」と話しています。
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