外国為替市場では、日本時間の昨夜発表されたアメリカの先月の消費者物価指数の上昇率が市場の予想を下回ったことをきっかけに、円を買ってドルを買う動きが急速に強まり、一時、1ドル=157台前半まで4円以上、値上がりしました。

市場では政府・日銀による市場介入が行われたのではないかとの見方も出ています。

その後は円を売る動きも出て、東京市場では1ドル=159円台半ばまで値を戻しました。

財務省の神田財務官は、11日夜に続いて12日午前8時すぎにも記者団の取材に応じましたが「きのうどうしたかについて答えることはしない」と述べ、市場介入を実施したかどうか明らかにしませんでした。

東京市場では午前8時半ごろに一時、1ドル=157円台後半まで円高方向に動く場面もあり、市場介入への警戒感が高まる中で神経質な展開が続いています。

市場関係者は「財務省の神田財務官は介入の有無について明らかにしていないが、投資家の間では市場介入が行われたとの見方が強まっている。一方、その後は再び円を売る動きが出ていて、歴史的な円安に歯止めがかかるかは不透明だ」と話しています。

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