24年3〜5月期は増収減益となった

コーナン商事が11日発表した2024年3〜5月期の連結決算は、純利益が前年同期比14%減の47億円だった。既存店で消耗品や殺虫剤などの季節品の売り上げが伸びた一方、円安による原価上昇や水道光熱費などの販管費増加が響いた。

売上高にあたる営業収益は9%増の1255億円だった。建築職人向け専門業態が堅調だったほか、ホームセンター業態でも洗剤などの日用品や家電の売り上げが増えた。営業利益は4%減の78億円だった。一部商品の値下げなどの影響で粗利益率が下がった。キャッシュレス支払いの比率が高まり、支払手数料も増えるなど販管費がかさんだ。

25年2月期通期の業績予想は据え置いた。営業収益は前期比6%増の5013億円、純利益は5%増の148億円を見込む。疋田直太郎社長は「為替が160円台の円安で推移するなか粗利率回復が難しい環境ではある」としたうえで「ニーズに応える商品の提供や経費のコントロールに努め、利益改善に取り組む」と話した。

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