物流会社のC&Fロジホールディングスは19日、同業のAZ-COM丸和ホールディングスによる買収提案を受け、同社に追加の質問事項を送ったと発表した。10日にも質問を送っていた。5月上旬に予定するTOB(株式公開買い付け)を5月末まで延期することを求めたほか、買収に伴う事業面の相乗効果などを問う内容を再び盛り込んだ。
AZ-COM丸和は3月、C&Fに買収提案した。2022年秋から買収を持ちかけていたが、C&F経営陣が難色を示してきた。C&Fは追加の質問で「(5月上旬のTOB開始は)マーケットチェックの期間として不十分」と言及。そのうえで「複数の初期的な対抗提案にかかる意向表明を受領している」として、5月末への延期を要望した。
AZ-COM丸和は低温食品分野でC&Fとの共同物流を目指している。C&Fは「TOB成立後に当社との取引関係の見直しを検討せざるを得ないとの意向を大口の取引先から示されている」とし、子会社化に伴う具体的な相乗効果を尋ねた。買収によってAZ-COM丸和の財務リスクが高まることを指摘する内容なども再び盛り込んだ。
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