新車販売の停滞で中古車の供給が減っている

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が10日発表した6月の中古車登録・届け出台数は前年同月比7%減の50万5839台だった。マイナスは3カ月ぶりになる。足元で新車の供給が停滞して買い替えが減り、中古車市場に流れる下取り車両が不足している。

自販連がまとめた6月の中古車登録台数は5%減の29万3633台だった。全軽自協が発表した同月の軽中古車販売台数は9%減の21万2206台となった。

中古車オークション運営のユー・エス・エス(USS)によると、6月の出品台数は前年同月比7%減で成約台数は6%多かった。成約車両単価は123万9千円と前年同月より14%高く、2022年9月につけたこれまでの最高値122万1千円を上回った。

認証不正問題の影響で足元の新車販売が停滞している。その結果中古車の下取りが減少し、中古車の流通が減ったとみられる。一方で日本の中古車は円安を背景に中東やロシア、ロシアと隣接するモンゴルなどからの需要が強い。円安進行で割安感が海外で出ているとみられ、相場は高水準で推移している。

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