マツダは10日、小型車「マツダ2」のディーゼル車の国内生産を9月に終了すると明らかにした。販売台数が少なく、10月から課される新たな排ガス規制に対応すると採算が合わないと判断した。他の車種のディーゼル車の生産は続ける。
新しい規制は排ガスに含まれる窒素酸化物の基準が厳しくなり、対応するにはディーゼルエンジンの改良が必要だ。ディーゼル車は燃費が良いが、ガソリン車よりも価格が高い。マツダ2の国内販売に占めるディーゼル車の割合は直近で1割程度に落ち込んでいた。
マツダ2のディーゼル車は防府工場(山口県防府市)のほか、タイでも生産している。現地の規制に対応しているタイでの生産販売は当面続ける。
マツダは1.5リットルから3.3リットルにかけて4種類のディーゼルエンジンを手がける。このうち1.5リットルのエンジンはマツダ2のみだ。残る3種類のエンジンを搭載した車種は生産を続ける。
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