きらやか銀行(山形市)は9日、川越浩司頭取(60)が辞任し、後任に西塚英樹取締役(52)が就く人事を発表した。川越氏は2024年3月期決算で2期連続の赤字に陥った責任を取る。9月下旬就任予定。
親会社のじもとホールディングス(HD)は、経営悪化により6月の定時株主総会で配当見送りを決めた。これにより、国が公的資金の注入に伴って保有している優先株に議決権が生じ、全体の6割超を持つ支配株主となっている。
西塚氏は山形市で記者会見し、「再建の経営責任を担うことにかつてない緊張感を持っている。何とかしたい思いで引き受けた」と語った。その上で、実質的に国の管理下に入った現状を解消するため、「できるだけ早く復配したい」との考えを示した。国や、じもとHDの大株主となっているSBIグループなどと連携し、経営の立て直しを急ぐ。
頭取就任が決まり、記者会見するきらやか銀行の西塚英樹取締役=9日午後、山形市
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