「表舞台の人を支えるマネジャーみたいなもの」。木村圭佑最高経営責任者(CEO)(39)は、自社事業をそう例える。  世界は脱炭素の時代。同社は温室効果ガスの排出削減量を企業同士が売買する「排出量取引制度」について、各国のデータや論文、動向など関連情報を収集、翻訳、提供している。  原点は学生時代。旅先の新興国で経済発展の勢いに驚く一方、水や空気の汚染も目の当たりにし「『環境』が人生のテーマになった」。大手商社で経験を積み、日本では脱炭素を試みる企業が情報収集や選別に苦労している点に着目。脱炭素を後押しする存在となるべく、22年に知人らと共同で設立した。「子や孫に、より住みやすく活気ある日本をつなぎたい」と願う。


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