医療機器製造のマニーが5日発表した2023年9月〜24年5月期連結決算は、純利益が前年同期比21%増の50億円だった。新型コロナウイルス禍の収束で世界的に手術需要が回復し、連結売上高の8割を占める海外事業が好調だった。円安も利益を押し上げた。

売上高は17%増の216億円、営業利益は20%増の64億円だった。主力製品の手術用縫合針「アイレス針」や白内障手術用の眼科ナイフの売り上げが中国や北米を中心に伸びた。アイレス針関連製品のセグメント利益は46%増の29億円だった。

24年8月期通期の業績は売上高で前期比12%増の275億円、純利益で1%減の59億円と見込む。従来予想を据え置いた。為替動向の不確実性を踏まえた。

ただ円安の長期化で足元の業績は予想を上回って推移しており、「想定レートの1ドル=135円を超える円安が今後も継続すれば、通期の純利益も増益となる可能性は高い」(同社)としている。

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