エネチェンジはEV事業の会計処理を巡る問題で外部調査委員会の報告書を6月下旬に公表した

ENECHANGE(エネチェンジ)は5日、会計監査人をあずさ監査法人から変更すると発表した。あずさから辞任の申し出があった。7月16日が提出期限の2024年1〜3月期決算の監査をもって契約を終了する。次の会計監査人は未定としている。

エネチェンジとあずさを巡っては、あずさがエネチェンジの電気自動車(EV)充電事業の会計処理に不正があったと指摘。外部調査委員会が3カ月にわたって調査したが「会計不正はなかった」と6月27日に公表した。これに対し、あずさは「財務諸表の重要な虚偽表示の原因となる経営者の不正があった」と反発している。

エネチェンジによると、あずさは辞任の理由について「監査の前提となる信頼関係が低下し、今後の監査契約を継続することが困難になった」と説明している。あずさの監査は7月16日が提出期限となっているエネチェンジの24年1〜3月期決算が最後となる。あずさはエネチェンジの上場前の16年から会計監査人を務めている。

エネチェンジは同日、臨時株主総会を9月3日に開催することも発表した。延期中の決算報告や今回の会計処理を巡る調査報告を受けた再発防止策などについて株主に説明する。3月開催の株主総会の継続会も7月30日に開催する予定だ。

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