音声で地図案内をするので、その都度地図を確認しなくて済む(4日、東京都文京区)

パイオニアは4日、バイク専用のナビゲーションアプリサービスの提供を開始したと発表した。音声で地図案内をすることで、手元で地図を操作するわずらわしさを解消した。一人でツーリングを楽しむ消費者を中心に、初心者からベテランまで幅広い層を取り込む狙いがある。

スマートフォン向けのバイク専用ナビアプリ「モットゴー」の提供を開始した。同社が二輪向けのナビサービスを手掛けるのは初めて。2027年までに100万ダウンロードを目指す。

利用の形態は3日間の都度払い、定額制の月間利用、年間利用の3種類から選ぶことができる。価格は250円から。マイクやスピーカー機能を搭載したバイク用インカムと連携して音声で地図案内する。バイク排気量の区分規制を反映したルート案内やバイク用の駐車場検索など、二輪車に特化した案内機能を搭載している。

昭文社グループが提供するバイク向け道路地図情報「ツーリングマップル」と「マップル観光ガイドデータシリーズ」と連携し、ツーリングのおすすめコースや観光スポットなどを紹介する機能を搭載した。

3万件以上の観光情報を搭載しており、「おすすめスポットが近くにあります。案内しますか?」と音声で案内する。ウェザーニュースの気象データとも連携し、経路や目的地の天気や気温も案内する。

日本自動車工業会(JAMA)によると、新型コロナウイルス禍の「三密」回避や、ワーク・ライフ・バランスに向けた趣味として二輪車需要が高まった。15年度以降、年間30万台水準で推移していた需要台数は21年度以降は40万台を超えているという。

パイオニアのモビリティサービスカンパニーの細井智・最高経営責任者(CEO)は「一般消費者の利用は今後も需要が継続的に拡大していく。同時に、近年拡大している配達などの法人需要も視野に入れている」と語った。

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