エイチ・アイ・エス(HIS)は2日、地域振興事業を手掛ける「さとゆめ」(東京・千代田)と資本業務提携を結んだと発表した。HISの出資比率や額は非公開。インバウンド(訪日外国人)を念頭に、観光で地方を活性化させる。オーバーツーリズム(観光公害)が一部で問題になっており、自治体と対話しながら課題を解決する。
これまで観光地ではなかった場所を観光向けに開発することを目指す。両社は自治体などに観光関連の人材を派遣するほか、HISは旅行商品づくりの支援やプロモーションなどをする。さとゆめの嶋田俊平社長は「訪日客の誘客だけでなく、地元の商品の販路開拓でもHISのネットワークを活用できれば」と期待する。
さとゆめは山梨県小菅村の分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」のプロデュースや無人駅などを使ったホテル事業など約50地域で地域振興事業に取り組んでいる。HISとの協業で3年以内に約100地域に増やす。
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