中部電力は1日、上場子会社で電気工事などを手掛けるトーエネック株を一部売却し持ち分法適用会社にすると発表した。トーエネックは中部電の送配電子会社、中部電力パワーグリッド(PG)から工事などの業務を受託し、この際に顧客情報の提供を受けていたことが電気事業法に抵触している。中部電はトーエネックを子会社から外すことで適法な状態に改める。
同様に中部電子会社でスマートメーターなどを扱う中部精機も、同法に抵触する形で中部電力PGから契約情報の提供を受けていた。中部精機については中部電力PGの子会社とすることで違反状態を解消する。
中部電力はこれらの契約情報が電気事業法が禁じる非公開情報と認識していなかったという。
トーエネック株については140万株を売り出しによって売却する。これにより、トーエネックに対する中部電力の議決権比率は51.9%から44.4%に低下する見通し。株式売却に伴う損益は、特別損益として2024年4〜9月期決算に計上する見込みだ。
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