シャープは1日、臨時報告書を開示し、6月27日の定時株主総会後に副社長から社長に昇格した沖津雅浩氏の取締役選任案に対する賛成率が63.59%だったと明らかにした。社長から副会長となった呉柏勲氏ら候補者6人全員が60%台前半だった。前年は9割前後の賛成票を集めており、液晶ディスプレー事業の不振で2年連続の赤字に陥った経営責任に対する批判が影響したとみられる。

 総会では呉氏に対し、株主が「経営者として失格だ」と批判する場面もあった。シャープは家電のブランド力強化やディスプレー事業の見直しについて説明し、呉氏は「深くおわびする」と謝罪していた。

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